ガットのテンションは低くが主流
現代テニスの流行としてですが、ガットのテンションは低く張るというのが流行っています。
これは、ガットのテンションが低いとボールが飛んでくれるというイメージがあるからだと僕は思っています。
よくガットのテンションの話になると、「楽に飛んでくれるから」という話をよく耳にしたりしませんか?
スイングスピードが早いほど、ボールの飛びとテンションは因果関係が薄い
ガットのテンションが低いとボールの接触時間が長いイメージ
テンションが低ければ接触時間が長くなるというのは、ラケットのスイング速度が遅ければ長くなるものの、速ければテンションに左右されません。
速度が早いほど接触時間が短くなり、テンションが関係なくなります。
つまり、イメージは合っているもののしっかり振ったときは、「接触時間が長いから ○○」という考え方は全て誤りということになります。
ボールが潰れる量は、ガットの種類やテンションに関係がない
テンションが低ければ、ストリングがたわむ(変形する)ことに関係があると出ています。
しかし、ボールの変形に関して言えば、ストリングの種類やテンションに影響せず、スイングスピードに依存するということが書かれています。
ガットが新しいか、古いかでは飛び方が変わる
○ 新品のガットは、スピン量が多く、打球の速度が遅い
○ 使用済みガットは、スピン量が少なく、打球速度が速い
という結果になっています。
これはスナップバックという現象による効果が新品かどうかで全然効果が違うとされているためです。
ポリガットは6時間も使用すると伸びる
ポリガットは耐久力がある反面、実は伸びやすいという特徴があります。
そのため、張りたての時と、多くの時間で使う張った後のガットは全然違う性能になっています。
ポリガット、ナイロンガット、ナチュラルガットによって違う
おまけにラケットの種類、ストリングパターン、厚さ、柔らかさによっても異なります。
先述の研究の話も、ガットの種類について明記されていません(新しいか、古いか以外)
ガットのテンションは、「緩ければ飛ぶ」「硬ければ飛ばない」という常識が、ガットの種類によっては「硬い方が飛ぶ」ということが起こり得ます。
つまり、常識に囚われることなく色々なテンションを試すということが必要になってきます。
ポッポの出す結論は以下のとおり
テンションは打感だけで選ぶ
ガットのテンションに よって、ボールが飛ぶのか飛ばないのか、そして回転がかかるのか回転がかからないのか、というのは人によって変わります。
というのも、プレイヤーのレベルによってスイングスピードの平均値が違うので、こうした方がいいというのは、人によって違うというのが答えだと思っています。
現に、この手の話題においてさまざまなブログで持論が繰り広げられていますが、意見が全然違うと思います。それが「テンションによってこうである」という確実な原則が無いという何よりの証拠だと思います。
なので、ポッポが出す結論としては、「ボールを打った時の打感で一番しっくりくるもの」で張るべきだと思っています。
ボールの飛ぶ飛ばない、回転が掛かる掛からないはラケットとガットで調整する
テンション以上に大事なのが、ラケットとガットです。
このツールによって、打球は全然変わってきます。
ラケットによって振り抜きが全然違うのでスイングスピードも差がでますし、結果となる打球の内容もこれらによって大いに影響を受けます。
なので、打球の回転・速度は、ラケットやガットで調整して、「打感をテンションで調整する」というのがいいんじゃ無いかと思います。
テンションが高いときと、テンションが低いときの打感の違い
テンションが高い時
テンションが高いとフライパンで打ったような感覚になります。
カスれる感覚と手に反動 を感じます。
バレーボールのアタックを打ったような感覚が近いかもしれません。
ボールの感覚は薄いように感じます。
テンションが低い時
テンションが低いとボールの感覚が感じられるような気がします。
特に、スライスやロブ気味の時かなと思います。
気持ちよく振って入る時というのはテンションが高くても低くても気持ち良いのかなと思います。
鈴木貴男プロは「とりあえず40ポンドで」
最後に引用として張っている動画内で鈴木貴男プロは、
「ボールを扱う感触が大事」
(ガットのテンションで迷っている人は)「40ポンドにしよう!」
などと動画で語っています。
打感を大事にするプレイヤーは、テンションを低くする方がしっくりくるのかもしれません。
そう言った理由でガットのテンションを低く(40ポンド台で)張る人が周りに多いのかなと思います。
ちなみに、最近のポッポは冬だと48、夏だと50くらいかなと思います。